目次
はじめに
最近、IPA(情報処理推進機構)が公開した『SBOM導入・運用の手引き』を読んだので、簡単にSBOMについて整理しつつ、自分の気づきや感想をまとめてみました。
セキュリティ界隈やソフトウェア開発に関わる方には、今後避けて通れない概念になりそうなので、ざっくりでも理解しておくと得だと思います。
SBOMとは何か(簡潔な定義と意義)
定義:SBOM(Software Bill of Materials)とは?
SBOMとは、ソフトウェアに含まれる「すべての構成要素(部品)」の一覧です。
簡単に言えば、ソフトウェアの部品表や材料リストのようなもの。
- 含まれるOSS(オープンソースソフトウェア)やライブラリ
- バージョン情報
- 脆弱性があるかどうかのトラッキングに使える情報
などが含まれます。
なぜSBOMが注目されているのか?
- ソフトウェアのサプライチェーン攻撃が増加している
- OSS利用が当たり前の今、誰が何を使っているのか見えづらい
- 脆弱性管理やライセンス管理の土台になる
また、米国大統領令(EO 14028)で政府調達向けにSBOMが必須化されるなど、世界的に導入の流れが加速しています。
SBOM導入のステップ(概要)
(詳細は別記事で掘り下げ予定ですが、ざっくり以下のステップ)
- 体制整備・方針決定
- SBOM作成ツールの導入
- SBOMを生成・確認・共有
- SBOMを使った脆弱性・ライセンス管理
- 継続的なアップデート・運用体制の確立
SBOMに関する個人的な感想
- 「とりあえずつくればOK」ではなく、運用までが大事だと感じた
- 小規模開発でもPoC的にツールを使ってみると学びが多そう
- 実際に現場でやるとなると、開発チーム・セキュリティチーム・法務の連携が不可欠になりそう
- ライセンス確認の観点でもSBOMが効いてくるのが意外だった
自分の業務に引き寄せると、資産管理や構成管理の精度アップに繋げられそうだなと思いました。
まとめ
- SBOMは「何が入っているかを見える化する」ことから始まるセキュリティ対策
- 手間はかかるけど、その分セキュリティと品質の基盤が整う
- IPAの手引きは実務にも活かせる良資料!セキュリティの現場感もあり読み応えあり
参考リンク
[SBOM導入・運用の手引き(IPA公式PDF)]
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