目次
OWASP ZAPの概要
OWASP ZAP(Zed Attack Proxy)は、オープンソースのWebアプリケーションセキュリティテストツールです。
自動および手動のテストをサポートしており、初心者から上級者まで幅広く利用できます。
インストール手順
STEP
インストーラーを実行
ダウンロードしたインストーラーを実行し、指示に従ってインストールを完了します。
基本設定と起動
- OWASP ZAPを起動します。
- 初回起動時にプロキシ設定を行います。
OWASP ZAPはローカルプロキシとして動作し、ブラウザのトラフィックをキャプチャします。
・ブラウザのプロキシ設定を変更し、ZAPのプロキシにトラフィックを通します(通常は’localhost:8080’)。 - 「HUD」(Heads Up Display)機能を有効にすると、ブラウザ内でリアルタイムにテスト結果を確認できます。
ターゲットサイトの設定
- ZAPの「Quick Start」タブから「Automated Scan」を選択します。
- 「URL to attack」フィールドにテストしたいWebアプリケーションのURLを入力し、「Attack」ボタンをクリックします。
- ZAPは自動的にサイトのクロールを開始し、脆弱性のスキャンを行います。
スキャン結果の確認
- スキャンが完了すると、ZAPの「Alerts」タブに検出された脆弱性のリストが表示されます。
- 各アラートをクリックすると、詳細情報と修正方法のアドバイスが表示されます。
手動テスト
OWASP ZAPは自動スキャンだけでなく、手動テストもサポートしています。
- サイトマップの確認
「Sites」タブでクロールされたサイトの構造を確認します。 - リクエストの再送信
「Request」タブでリクエストを右クリックし、「Resend」オプションを選択してカスタムリクエストを送信します。 - スクリプトの使用
「Scripts」タブでカスタムスクリプトを作成し、自動化されたテストを行います。
レポートの生成
- スキャン結果をレポートとしてエクスポートするには、「Report」メニューから「Generate HTML Report」を選択します。
- レポートはHTML形式で生成され、詳細な脆弱性情報と修正方法が含まれます。
まとめ
OWASP ZAPは、強力なWebアプリケーションセキュリティテストツールであり、初心者から上級者まで幅広く活用できます。
自動スキャンと手動テスト機能を駆使して、Webアプリケーションの脆弱性を効果的に発見し、修正することが可能です。
この記事を参考に、OWASP ZAPを使ったセキュリティテストをぜひ試してみてください。
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